メタルビードッグのカジュアルカラーSサイズを強度試験してみました。この首輪はすべてのパーツが金属で一切プラスチックを使用していないのが特徴です。メタルバックルの美しさが映える人気の首輪です。そのメタルバックルの強度も気になります。はたしてメタルというイメージにふさわしい強度なのか?
【首輪詳細】
体重10kgまでの小型犬用
首回り:25~38cm
素材:ナイロン、鉄、ダイキャスト
【強度目安】
体重10kg以下の小型犬用の場合、最低でも50kg~70kg以上の引っ張り強度が必要です。※算出は以下の通りです。
体重10kg x 5倍 = 50kg以上 (ペット用品工業会の規定値)
体重10kg x 7倍 = 70kg以上 (私個人的な規定値)
※規定値の詳しくは「トップリングカラー耐久テスト」をご覧下さい。
【注】 強度試験を行った首輪は、個人的にコレクションしていた首輪で最近のものではございません。また、テストはたった1本で行っておりますので、同種のすべてが同じ結果とは限りません。ご理解の程よろしくお願いします。
引っ張り強度試験用の機器は、台湾のGOTECH社製を使用しています。
通常のお散歩を想定して、片方は首輪のDリングに紐を通し、もう片方は首輪本体に紐を通して、上下で引っ張ります。
※引っ張り強度試験機器デモ動画 今回の首輪ではないですが、強度試験器の状況がご覧いただけます。
【結果】
破断ピーク時の数値は143.61kgでした。体重10kg以下でしたら、最低50kg~70kg以上の強度が必要ですが、全く問題なくクリアしています。このぐらいの強度でしたら、体重15kg前後ぐらいでもいけるでしょう。
さて、破断箇所ですが、今までのプラスチックバックルでは在り得ない凹側が破断しています。いつもは凸側の押し込み部分が破断しますが、今回は凹側の先端片側がすっ飛んでいます。こんなの見たことがありません。それだけ、凸側の押し込み部分が強いということでしょう。おそらくこれがプラスチック製でしたら、凸側が破断していたと思われます。驚きです。
本体側のDカンを留めている折り返し部分、サイズ調節具の折り返し、もちろんパーツも含め、ほつれや破断する様子は全く見受けられません。脅威の首輪です。
ただ、バックルを留めた際、凹凸とも金属同士なのでピッタリくっついたように留まらず、微妙な隙間があるので、カタカタと小さなノイズがします。持ってみないと判らないぐらいのノイズですが、なんとなく耳障りになったりもします。そこはプラスチック製ではないので、ピッタリくっついたようには留まらないようです。お散歩中はもちろん普段は全く気になりませんが。
本体の素材感はやや固めですが、首輪の内側にサテンのような感触のナイロン素材が縫い合わさられています。滑りやすいことから毛切れもほどよく抑えられているようです。
シンプルですが、耐久性能と機能性をあわせもった首輪です。
おすすめ度:★★★★★
link:メタルビードッグカジュアルカラー